上野村

STORYNo.24

便利な暮らしもしたけど、やっぱり上野村の人のあたたかさと静かな環境が自分たちには合っている。

上野村で生まれ育った、小須田さん、黒沢さん、高橋さん。一度は村を出て、それぞれの道に進んだものの上野村の魅力を改めて感じ、Uターンした同級生3人。上野村での働きがいや出身者だからこそわかる上野村の魅力について伺いました。

  • 左:黒沢 遼太さん 中央:小須田 尚紀さん 右:高橋 瑞基さん
  • 黒沢さん:上野村出身 小須田さん:上野村出身 高橋さん:千葉県出身
  • 村民歴:3人ともにUターン後6年 ※2023年1月時点

みなさん、上野村のご出身なのでしょうか。

「生まれたのは、私だけ上野村じゃないんですよ。親がIターンで、私が生後3ヶ月のときに上野村に移住してきたんです。ただ、それからずっと上野村なので、親戚は上野村にいませんが出身ということにしています(笑)。2人は上野村出身ですね。」(高橋さん)

3人は幼馴染とのことでしたが、いつからのご友人なんですか?

「親同士の仲が良く、記憶がない赤ちゃんのときから一緒に育ってきたので、幼馴染以上の関係かもしれませんね(笑)。 もう、親戚みたいな感じです。」(黒沢さん)

「そうなんです。今も、普段からそばにいるので、わざわざ集まろう!ということもないし、すぐ近くで働いているので、当たり前のように一緒にいますね。」(高橋さん)

3人はそれぞれ上野村でどんなお仕事をしているのですか?

「上野振興公社で働いています。まほーばの森や不二洞などの観光事業を主にやっていて、自分はまほーばの森の受付などのスタッフとして働いています。」(黒沢さん)

「村役場の振興課で働いています。観光や移住定住などの企画関係の仕事をしています。」(小須田さん)

「私は、遼太と同じで上野振興公社のうえのテレビという部署で仕事をしています。上野村自体が山間の難視聴地域のためケーブルでないとテレビが見れないので、その管理をしています。村のイベントを撮影し編集して放送するところまでやっています。」(高橋さん)

上野村で仕事をしていてやりがいを教えてもらえますか?

「そうですね、まほーばの森自体、村の方の利用より村の外から来られる方が大半を占めていて、村自体人口も少ないので、夏休み期間などお客さんも多くて賑わっているときは嬉しく感じます。」(黒沢さん)

「村民の人と関わる機会が多く、相談にのったり、対応したりして感謝されると、地域の住民のために仕事ができているなとやりがいを感じますね。」(小須田さん)

「村の人と関わる機会が多い仕事で、テレビが写らなくなっちゃったから見てほしいとか新しく買ったから繋いでほしいとかも言われますよ。うえのテレビがないとお年寄りもテレビが見られなくなったりするので、生活に関わる仕事をしている実感がありますね。大手のテレビ局と違って、見ている人が目の前にいるので、放送について感想を言ってもらえたり、直接村のために役立っているなと感じます。」(高橋さん)

みなさんは上野村をでた時期もあるんですか?

「上野村には中学校までしかなく、高校が隣町にあるので、上野村に住んだまま通う人もいますが、大学は、選択肢を増やすため大きな町の学校まで行くとなると一度村を出る必要があるので、みんなバラバラの時期もありました。」(高橋さん)

上野村に戻ってきたきっかけがあったら教えて下さい。

「3人とも上野村に戻ってきてから、大体6年位経ちますね。自分は、大学を出てから戻ってきました。もともと戻ってくるつもりはなかったのですが、上野振興公社での仕事に空きがあるからやらないかと高橋くんに声をかけてもらったんですよね。それもあったので、上野村に戻って仕事をしようと思って帰ってきました。」(黒沢さん)

高橋さんがきっかけなんですね。

「こっちは声をかけただけですよ(笑)。遼太も迷ってた感じだったので、せっかく戻ってくるなら早いほうがいいんじゃないかなと思って声かけましたね。」(高橋さん)

お二人はきっかけありましたか?

「自分は、大学入学のタイミングで一度上野村を出たんですが、卒業のタイミングで村に戻ってきました。村の外はコンビニがすぐあったりして、便利な暮らしができるんですけど、生まれがこういう環境で静かな環境に慣れてきたので、やっぱりここが落ち着くなと思って。戻ってきたタイミングで、役場の職員の方に声かけてもらって、そこから役場で働いています。」(小須田さん)

「私は、工業デザイン関係をやりたくて、別の会社に勤めていた時期もありました。もともと村を出て働こうと思っていたんですが、村との時間の流れ方とか空気とか自分には合っていると感じることができて、村に戻ろうと思いました。今の仕事をしている中で、静かな空気の中で、自分のペースで人の役に立つことをしたいんだなと気がついて、自分がやりたいことは村にあったんだなと実感しています。」(高橋さん)

上野村の生活はいかがですか?

「正直、不便なことが多いです。コンビニもないので・・・ ただ、仕事行く前に外出れば、みんなで当たり前のように、挨拶し合ったりしてるところがいいなと感じます。あと、身体動かすのが好きなので、広い運動場が近くにあるのがいいところですね。」(黒沢さん)

「仕事で普段、村民の人と関わっているのでより感じることなんですが、血が繋がってない関係でも親戚や自分の息子みたいな風に接してくれて、それが安心感があっていいなと思っています。」(高橋さん)

「人と人との繋がりが上野村のいいところだなと感じます。都心部で生活していると近所の人とのコミュニケーションがあまりないですが、ここだと当たり前に挨拶したり、感謝の気持ちを伝えたりしますからね。」(小須田さん)

上野村でやりたいことや今後どうしたいとかありますか?

「村民が安心して暮らせる村というのは目指したいですね。一人ではできないですが、村として職員全員で作っていきたいと思っています。プライベートでは、子供が2歳になるので、上野村でできる経験をたくさんさせていきたいです。」(小須田さん)

「将来は、ここで結婚して子供を育てたいと思っていて、自分が子供のころは、上野村の良いところがわからない時期もあったんですが、大人になって、昔より上野村っていいところがたくさんあるんだと感じていて、子供にはそういういいところを経験させてあげたいですね。」(高橋さん)

「仕事柄、県内県外問わず、観光をきっかけに人がたくさん来てくれて、村が活気付けばいいなと思っています。あと、人が集まるようなイベントとかもやっていきたいですね。観光をきっかけに村に住みたいと思ってくれる人がいるとなおいいんですけどね。」(黒沢さん)

上野村に訪れる方たちに向けて一言ずつお願いします!

「写真やパンフレットだけでは伝わらない魅力がたくさんあるので、一度来てもらいたいですね。自分で体感してもらうのが一番かなと思っているので。あとは、来てくれたら自分だけのお気に入りの場所も見つけてほしいですね。」(小須田さん)

「観光だけでは伝わりきらないことが多いから、難しいですね(笑)。 人の良さとかは、一回ではわからないとは思うんですが・・・ でも、「今日はどこから来たの?」と気軽に声をかけてくれたりもするので、村の人ともぜひ話をしてみてほしいですね。」(高橋さん)

「観光の方には一回じゃなく、何度も来てほしいですね。春夏秋冬それぞれ魅力があるので、いろんなシーズンにきてほしいなと思います。夏はキャンプや秋は紅葉など、毎回違う魅力があるので、そこはいろいろ見に来てほしいです!」(黒沢さん)