上野村

STORYNo.015

夫婦ふたり、プラムを栽培。「うまいよ」の声が嬉しい!

ふたり仲良く、プラムの栽培業を営む今井さんご夫婦。約45年も作り続けているプラムは、リピーターがつくほど美味しい逸品だそう。農業や上野村での暮らしについてお話を伺いました。

  • 今井 俊行さん・百合子さんご夫婦
  • 俊行さん:上野村出身 百合子さん:群馬県神流町出身
  • 村民歴 俊行さん:ずっと上野村 百合子さん:56年 ※2021年6月時点

おふたりの出身はどちらですか?

「生まれも育ちもずーっと上野村。中学を卒業してから今までずっと百姓をしています」(俊行さん)

「私は隣の神流町というところです。そこから縁があって、こちらに嫁ぎましてね。22歳のときだったと思います。最初はバスで神流町と上野村をお互いに行ったり来たりしていてね、結婚してからはずっとここで私も一緒に農業をしています。私が来たときには、おじいさんもおばあさんも元気で、一緒に暮らしてたんですよ」(百合子さん)

農業ではどんなものを作られているのですか?

「最初は養蚕だね。それがダメになってしまって、空いた畑でプラムの生産を始めたんです。もう45年くらい経つんじゃないかな。畑は、前は結構たくさんあったけれど、今は5~6反くらいかな。一番多いときは5キロ箱で500箱分くらい収穫していたんですよ。今はそんなには作れなくて、それでも100箱くらいかな。 プラムは木を剪定して実がなったものを7月~8月のはじめ頃までに収穫します。個人のリピーターさんがついてくれているので、直接販売しているんですよ。道の駅で買ったらおいしかったからと電話をくれたりして、それで送っています。あとは、道の駅や市場にもいくらか出荷していますね。

プラム以外には、彼岸の時期に菊の花の栽培もしています」(俊行さん)

 

プラムの栽培

プラムの栽培で難しいのはどんなところですか?

「どうしても農家は気候に左右されますからね。台風にあったり、花が咲く時期に霜にやられてダメになったり…。寒さに弱いんですよ。毎年同じように作業をしていても、気候によってよく成る年と成らない年がありますね」(俊行さん)

農業は楽しいですか?

「うちが農家で、仕方なく始めたからねぇ(笑)。でも、プラムを買ってくれた人に『うまいよ』と言われると、やっぱり嬉しいね。いくつか種類があるんですけど、種類によって味が違うんですよ。また、若い方が好き、熟した方が好きというのは、それぞれ好みがありますね。届いたときにちょうど食べごろになるようにと考えて送っています。やっぱりそのまま食べてもらうのが一番おいしいと思います」(俊行さん)

「農業はそうね、おもしろいかねぇ。うちは実家も農業をやっていたのでね、こっちに来てからも、つらいなってことはないね。冬場でもなんでも」(百合子さん)

 

上野村の空気が澄んだ山々

上野村のいいところは?

「山の澄んだ空気じゃないかね。山が好きだから」(俊行さん)

「そうね、まほーばの森のほうとか、空気がよくていいね。 いま、近所の同年代の友人たちと、グランドゴルフをやっているんですよ。土日のお昼に、小学校のグラウンドに集まって、みんなでおしゃべりしながら。それが楽しみですね」(百合子さん)

今後の目標はありますか?

「プラムは剪定や収穫で梯子を使ったりするでしょう。危ないから子どもたちにはもうやめろと言われるんだけどね。今の仕事を続けられたらいいかな」(俊行さん)

「元気に仲良く暮らしていくことかな。若いときからずっと、ケンカしたことはないね。仲良しなんだよね。秘訣? それは……まぁ、秘密かな(笑)」(百合子さん)

 

今井さんご夫婦