上野村

STORYNo.007

自分のふるさとのように、この村を好きになってほしい

自らと同じIターンの仲間たちと共に、日々上野村の情報を発信している石井さん。趣味のサイクリングを通して見る上野村の魅力をインタビューしました。

  • 石井 貴裕さん(左から2人目)
  • 群馬県高崎市 出身
  • 村民歴 約3年 ※2020年9月時点

上野村に来たきっかけを教えてください

 上野村産業情報センターへの転職がきっかけで、3年前に上野村に移住しました。地元は同じ群馬県の高崎市です。自転車が趣味で、移住前から何度も上野村にサイクリングで来たことがあり、村の自転車イベントに参加したこともあります。そのつながりで、あるときたまたま上野村の産業情報センターの求人を見つけたんです。地域の体験イベントに運営側として関われることに惹かれました。「ぜひここで働いてみたい!」と応募したら、トントン拍子に採用が決まって、自分でもビックリです(笑)。

どんなお仕事をされていますか?

 産業情報センターは、観光客の方への観光案内を中心に、村の情報発信や地域振興の全般を担っています。業務は非常に幅広く、より多くの観光客に来ていただくための情報発信やメディアへのプレスリリース配信のほか、さまざまな企画を考えたりもします。スタッフはいま全部で9人。全員が上野村以外からのIターンです。いろんな場所から来た人たちが集まっているので面白いですね。

 私は趣味を活かして、上野村の森のなかをサイクリングするような自転車イベントを運営させてもらっています。10人未満の小規模のものから、100人くらいの大きなイベントまであり、参加者の8~9割は、村の外から来る方です。自分のやりたいことをやらせてもらえる環境をありがたいなと思います。

 村の外からイベントに来ていただいたお客様に喜んでもらえることもうれしいですし、同時に地元の方にもご協力いただいて、一緒に交流したりして、村の内外両方の皆さんに喜んでもらえるときは、イベントをやって良かったなと感じます。

上野村で開催されたヒルクライムレースの様子

趣味はサイクリングなんですね。どんなところが魅力ですか?

 上野村には自然がたくさん残っていて、サイクリングにはとても良い場所なんです。信号は村の小学校の前に押しボタン式が1つあるだけで、観光のハイシーズン以外は交通量も多くないので、とても走りやすいです。

 私は普段はひとりで走りますが、自転車仲間とイベントに参加したり、私の職場が主催する村のイベントに友人を招くこともあります。1日の走行距離は、普段は40~50キロ程度で、多いときは100キロちょっと走ります。一番の遠出は、上野村から山梨県の清里まで往復したときで、120~130キロ程度走りました。

 上野村の美しい景色をゆっくり眺めながら走り、気になったものがあればすぐに止まって見ることができる、それが自転車の魅力ですね。山の少し上のほうに展望台があって、そこからの風景が好きで、時々走って見に行きます。基本的には、360度山しか見えない(笑)。上野村は広葉樹が多くて、季節によって山の景色が変わります。春の新緑も綺麗ですし、秋の紅葉も美しい。冬には葉が落ちて静かな雰囲気になります。天気のいい日は、雲海が広がっているのを見ることもできます。春夏秋冬楽しめる、おすすめの場所です。

上野村の絶景スポット、御荷鉾スーパー林道展望台

上野村の美しい新緑

上野村での生活はどうですか?

 上野村に移住して3年になりますが、毎日楽しく生活させてもらっています。村のおじいちゃん、おばあちゃんに農作物をいただいたりして、この村には多くの人が想像するような、いわゆる田舎ならではの交流が今でも残っています。そういう経験ができるのはいいなと思います。

 こんな魅力的な上野村のことを一人でも多くの方に知ってもらいたいと思っています。この村をふるさとのように思ってもらえる方を少しでも増やしていけるように、観光案内やイベントを通して、これからも村のPRに取り組んでいきます。